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その1の続き。
2016年春、JR北海道の空知地区簡易委託化駅巡り&切符収集・その2。
前回はただ空知地区の既存の簡易委託駅を含む数駅を巡ったのみであったので、今回がいよいよ本番。
最初に断っておくが、奈井江駅以外の駅については詳しい発売券種の調査は行っていない。券種について知りたい方は、他のサイトやTwitterの情報などを当たることをお勧めする。
という訳でやって来ました、JR函館本線奈井江駅。
前回、2015年8月振りの訪問である。
出札窓口。
前回訪問時とはほとんど変わっていないように見える。
駅舎内に掲示されていた利用案内。
2016年4月30日を以ってJRによる窓口業務が終了、マルスが撤去された。
翌5月1日からは地元の株式会社富士工業による簡易委託化がなされたが、営業時間は土日・祝日・年末年始を除く平日6:30~10:30・15:40~18:10のみである。5月1日は休日であったため、簡易委託化後初営業は実質的に5月2日朝からとなった。
ちなみに、この日はまさに営業初日の5月2日。休日ばかりのゴールデンウィーク中にぽつんと位置する平日であり、さらに運良くドライブの予定日と重なったため訪問することが出来た。
購入した奈井江駅→豊沼駅の普通乗車券(常備軟券)。
券番は0008、この日の朝発売が開始されてから既に7人に売れたようである。
奈井江駅の発売券種一覧。
この種類と区間に限り発売しているとのこと。おそらく区間外は列車内や降車駅での精算、あるいは周辺駅での購入となると思われる。他の多くの簡易委託駅同様、入場券の設備は無し。
乗車券、回数券、特急券、Sきっぷが常備されている例は従来の道内の簡易委託駅では多いが、ここでは通学(高校・大学生のみ)や通勤定期券も購入可能である。
4月30日までは稼働していた券売機。
簡易委託化後に使用停止となった。なお、稼働中の入場券の発売は無かった。
駅改札口、もといホーム出入口。
改札業務も行わないため、ホームへの出入りは自由。
駅掲示の時刻表。
こちらに大きな変更はない。
ホームに出てみる。
駅名票の脇には駅長室の表示があったのだが、簡易委託化に伴い取り外されていた。
これにて奈井江駅を後にした。
道の駅ハウスヤルビ奈井江にて休憩ののち、
石狩川を渡った対岸、浦臼駅の停車場線をちょこっと走り、
こちら、JR札沼線札比内駅へ。
駅舎内へ。
札沼線非電化区間の例に漏れずもちろん無人駅だ。
木のベンチが並ぶ、落ち着いた駅舎。
出札窓口跡の上に掲げられた運賃表。
と、向かいの渋谷薬店で片道普通乗車券発売中との掲示。こちらは後ほど。
駅舎内掲示の時刻表。
2016年3月26日のダイヤ改正で、1日3往復あった浦臼~新十津川間はついに1往復になってしまった。この時刻表の新十津川行き8:51発の便と、石狩当別行き10:16発の便がその1往復である。
ホームへ出る。
木製の柵は改札口の跡だろうか。
駅名票。
愛称名の「学園都市線」は札沼線全線の駅名票に掲示されているが、その名に相応しい区間は現在の電化区間である北海道医療大学駅以南のみではなかろうか。
ホームから石狩当別・札幌方面を望む。
新十津川方面を望む。
短尺レールと貧弱な枕木がローカル線感を醸し出している。
そして私の今回の目的がこちら。
札比内駅前、国道275号を挟んだ向かいにある、渋谷薬店(正式名称は渋谷薬房?)である。
こちらは札比内駅の乗車券販売簡易委託先であり、札比内駅→豊ヶ丘駅(170円区間)の普通乗車券(前出し総販券)のみを販売している。
次はまた石狩川を渡ってこちら、函館本線の砂川駅へ。
みどりの窓口と券売機周辺。
券売機はタッチパネル式。
購入した砂川駅入場券(マルス券)。
砂川駅入場券(券売機小児券)。
待合室と改札口周り。
ここ砂川駅は、札幌~旭川間の特急停車駅で唯一自動改札機が設置されていない。
L特急スーパーホワイトアロー(現・スーパーカムイ)は現行の停車駅になる前は美唄駅を通過していたが、その美唄駅には自動改札機が設置されており、おそらく利用客数も美唄駅より少ないものと思われる。
歌志内市街を経由し、赤平駅へ。
本日2駅目の新規簡易委託化駅、そして3駅目の簡易委託駅。
ここも奈井江駅同様、2015年8月以来の訪問だ。
駅舎内へ。改札業務は行っていない出入口と出札窓口。
こちらは奈井江駅より一足早く、4月1日に既に簡易委託化されている。
購入した赤平駅→滝川駅普通乗車券(常備軟券)。
国道38号を空知川沿いに走り、次の芦別駅へ。
駅舎内、芦別駅の出札窓口。
こちらも赤平駅同様、4月1日から簡易委託化された。
購入した芦別駅→上芦別駅の普通乗車券(常備軟券)。
他には自由席特急券などの常備券設備が存在しているのが確認できた。
駅に掲示されていた業務委託告知。
余談だが、きっぷを購入しようと駅を訪れた際に先客がおり、出札窓口の方が手書きの切符と格闘している様子であった。
その間に駅構内を散策し、頃合いを見計らって戻ってきたのだが、どうやら芦別駅から道東方面への乗車券を買い求めていた方がいらっしゃったようで、窓口の方が補充券を手渡していたところが見えた。
常備券の設備のない駅については、ここ芦別駅では補充券での発行が可能なものと思われるが、「時間にゆとりを持ってお越しください」の文言のとおり、購入を希望する方は時間に余裕を持つべきであると感じた。
駅待合室とホームへの出入口。
改札口にかかっていた手動の発車案内はもう使われていない様子だった。
ホームへ。
跨線橋とホーム、それにだだっ広い側線跡は健在。
これで空知地区の簡易委託化駅を全て訪問し終えた。
という訳で、道道芦別旭川線を経由して帰路へ。
空知駅巡りドライブ2016・完結
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