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その8の続き。
八雲ICで道央道を降り、雲石峠を越えて、日本海側の熊石地区へとやってきた。
まずは国道229号を北上。
謎の岩。
この辺りは岩壁と海に挟まれており、このような感じで取り残された岩も多い。
ここまで走ってきた国道229号は、せたな町大成区にて海から離れ、内陸を行く。
我々はその内陸のルートではなく、海岸沿いの道道740号北檜山大成線へ。
しばらくは集落が続く。
道内他地域より比較的早い時期に入植や開拓が進んだ道南地区だからか、道幅や街のつくりが狭く、道外の海沿い集落を走る国道のような雰囲気もある。
少し進むと、このように1車線の未改良区間が点々と現れる。
右手には新道も出来ているのだが、まだ供用開始されていない様子。
2車線になったと思ったら、舗装が比較的簡易な1車線路に戻ったり……を繰り返す。
前方左手のコンクリート壁のようなものは、本来なら道路に盛土をして擁壁となるであろうものと思われる。
日本海と崖に挟まれた区間とあって、波や土砂災害による通行止めに注意。
帆越山トンネル。
途中いくつかトンネルを抜ける。
崖と海に挟まれた道道。
道中にあるこの急な参道を持つ神社。
決してレンズの圧縮効果などではない。
ここ太田山神社は、この急な石段をはじめ、太田山の岩壁に穿たれた岩窟に位置する本殿などから「日本一危険な神社」などと俗称される、知る人ぞ知る神社である。19世紀の開拓・入植の時代から和人の歴史が始まることの多い北海道において、15世紀から続く由緒ある神社であり、さかのぼると古来からアイヌ人から崇敬の場とされていたという大変歴史のある場所である(参照:
日本一危険な神社に参拝したかった - デイリーポータルZ:@nifty)。この先も、ロープの張られた岩場や鎖場、果ては空中に掛けられたハシゴ等登山道としか思えない道が続くといい、登山経験者向きの(個人的にはなかなかにそそられる)参道である。
なおこの日はイベントか何かだったのか、地元の消防団の方や住民と思われる方々が鳥居の前で参拝(という名の登山)の準備をしていた。
太田地区の集落を通過。
ここから舗装が新しくなっている。2013年、すなわち走行の3年前に開通したばかりの道路だ。開通までの経緯についてはこちらのサイトが詳しい(参照:
開発道路・北檜山大成線の指定区間 – 道道資料北海道 - おくとん氏のサイト)。
かつては開発道路(道道や市町村道ではあるが、建設・維持に国の補助がなされるもの)に指定されていた。太田集落が悪天候時に道道の通行止めにより陥っていた陸の孤島の解消と、内陸を通る国道229号とこの道道を組み合わせた2ルート化などを目的として建設が進められてきたものである。
新設区間を行く。
まだ綺麗な舗装や岸壁。
一方で、新設区間を抜けると依然未改良の区間もある。
だがこの海や道路、標識や灯台を絡めた風景は思いの外絵になるのではないかと思う。
路傍の日本海を望む。
北檜山区新成の集落を通過。
漁具が道端に置かれ、いかにも漁村といった趣。
そしてやはり道北や道東ではあまり見ない、集落内の生活道路のような道道。
1.5車線幅の鵜泊隧道。
少し高いところからこの先の風景を望む。
太櫓集落を通過。
少し内陸へ入り、景色が開けてきた。
国道229号に突き当たり、道道はここまで。
ここを八雲方面へ右折。
北檜山区中心部のコンビニで昼食を調達した後、道道42号八雲北檜山線へ。
カーナビで八雲まで経路検索すると、何故かこのルートではなく、今金町市街の対岸を経由するルートが案内された。それを気にせず道道42号への交点へと向かった。
交差点を曲がろうとした時にこの理由に気づいた。
なんと道路決壊により、せたな町内の区間が一部通行止めとなっていたのだ。これはカーナビで案内されないわけである。
という訳で国道229号を少し北檜山方面へ引き返し、国道230号に川を挟んで並行する道道232号今金北檜山線へ。
迂回ルートで八雲を目指すことに。
道道793号との交差点が近づいてきた。
左折は今金町市街方面なのだが、そこへ通じる今金橋は工事中で通行止めだそう。
我々は八雲方面へ向かうので、ここを右折し別の道道へ。
道道793号旭台今金線へ。
農村地帯を行くと、突然右折。
2車線道路が右手に続いているが、道道は左のセンターラインが無い1車線路。
林の中を登っていく。
台地の上に出ると、草地が広がる爽快な光景。
台地を抜けると、道道起点。
ここを右折し、道道42号の通行止め区間を迂回、八雲市街へと向かう。
その10に続く。
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