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その5の続き。
いかめしを食べた後、森駅から新函館北斗駅まで、北海道昆布館でバスを乗り換えつつ到達。
その後、新函館北斗駅構内と北海道新幹線を見物して、新函館北斗駅を後にしようというところ。
道南いさりび鉄道に乗車するため、一旦函館駅へと向かう。
14:47、快速はこだてライナー 函館行(3346M クハ733-1001(先頭) B-1001、3両編成)に乗車。
15:02、終点・函館駅到着。
「快速はこだてライナー 新函館北斗」のフルカラーLED行先表示。
こちらは英語表記。
次はこちらに乗り換え。
道南いさりび鉄道線。北海道新幹線新函館北斗開業に伴い、五稜郭~木古内間のJR江差線が第三セクターの道南いさりび鉄道へと経営移管されたものである。
そしてなんと、乗車列車が「ながまれ号」塗装のキハ40であった。ながまれ号とは、地域情報発信列車として運行するため、JR北海道から譲受したキハ40のうち、キハ40 1793・1799の2両を改造したもの(
参照:地域情報発信列車-ながまれ号 - 道南いさりび鉄道株式会社(公式サイト))。
外観は他の車両とは違い、紺色地に銀線の塗装となっている。車内も食事が可能なように、テーブルを設置可能にするための金具が取り付けられていた。
15:13、道南いさりび鉄道 普通 木古内行(126D キハ40 1793(2両目、ながまれ号塗装) 2両ワンマン)に乗車。
道南いさりび鉄道からは、まるで函館湾に浮かぶような函館山を望むことができる。
函館湾沿いと国道228号沿いに進む。
渡島当別駅停車。
駅舎は郵便局と同居している。
トラピスト修道院最寄り駅とあってか、修道院を模したものになっている。
函館山が遠くへ行ってしまった。
16:14、終点、木古内駅到着。
駅名票は新デザインのものに置き換え済み。
駅番号はsh01。ここ木古内から五稜郭方面へと順に振られているようだ。
車体側面。
道南いさりび鉄道デザインの「木古内⇔函館」のサボと、キハ40 1798の車番。
車体正面の銘板。
JR北海道から道南いさりび鉄道のものに取り替えられていた。
在来線の駅構内。
青函トンネルを越えて北海道と本州を行き来していた列車が、かつて使用していたであろうホーム。今は駅名票が取り外され、使用されていない様子。
駅舎へ。
JR駅時代は有人駅であり、改札口が存在した。
いさりび鉄道移管後は無人化され、乗車券販売は自動券売機にて行われている。
道南いさりび鉄道木古内駅220円区間(券売機券・小児券)。
改札口跡から跨線橋に入った所にある案内。
道南いさりび鉄道は木古内駅4・5番ホームを使用している。そのため、1番ホームと2・3番ホームにつながる階段は封鎖されている。
駅舎を出て、自由通路から海峡線中小国方の線路を望む。
右手の線路に、橙色のひし形に黒い十字が描かれた標識が立っている。
この標識は新幹線用ATCの停止限界標識。すなわちここはDS-ATC搭載車両のみ走行できるのである。狭軌の線路にこれが立てられている場所は、国内では海峡線区間のみであろう。
さらにここ木古内駅構内、架線電圧の面においても特記すべき点がある。在来線交流電化区間の20kVではなく、新幹線と同様の25kVを使用していることだ。
駅の五稜郭寄りの地点に異電圧デッドセクションがあるため、在来線用電車は木古内駅構内へは入線できない。セクションから青函トンネル寄りの区間で電気運転ができるのは、
その4で触れたEH800形のみだ。
木古内駅南口の風景。
新幹線開業にあわせて駅前広場の整備が行われ、道の駅などの観光施設も建設された。
自由通路を渡り、階段をおりて高架をくぐり、外に出る。
木古内駅の北口。JR駅の表記になっている。
新幹線駅はこちら。
改札口。有人改札と、自動改札2通路。
みどりの窓口。
指定席券売機も1台設置されている。
JR木古内駅入場券(指定席券売機券・小児券)。
16:32、道南いさりび鉄道 普通 函館行(133D キハ40 1793(先頭車、ながまれ号塗装) 2両ワンマン)に乗車し、再び函館へ戻る。
上磯にて、太平洋セメントのベルトコンベアをくぐる。
途中、五稜郭駅構内混雑の影響で七重浜駅手前で停車していたりと、列車に遅れが出ていた。
そして17:41(所定17:31着)、10分遅れで函館駅に到着。
一体何事かと思えば、仁山駅構内でのトラブルの影響で、函館本線がしばらく抑止されていたらしいのである。
このツイート中にある森駅13:55発の函館行普通列車。何を隠そう、当初森駅から新函館北斗駅へと向かうために乗る予定の列車であったのだ。
普通列車で森~函館間を乗り通すと、所要1時間20分ほどかかる。13:55から1時間20分+3時間遅れとなると、到着は18:15となるはずである。
新函館北斗駅と見物し、いさりび鉄道線を往復してきたが、時刻は17:41。もし、あの時JRで函館方面へ戻ろうとしていたら、抑止に巻き込まれて予定が狂っていた可能性が高かった。
奇跡的にバスを選択したことで予定を遂行できたことに、思わず胸をなで下ろしたのであった。
というわけで、函館市電乗りつぶしを再開すべく、本日3回目の函館駅前電停へ戻ってきた。
17:50(所定17:47発)、5系統湯の川行(724号車)に乗車。
途中、駒場車庫に停まる花電車を眺めつつ、
18:27(所定18:19着)、湯の川電停到着。
これにて函館市電は晴れて完乗となった。
ここで、乗車していた724号車は回送となり、後ろから追いかけてきた9603号車「らっくる号」が折り返し便に。
18:28、2系統谷地頭行(9603A号車)で函館駅前へと戻る。
低床車であるらっくる号には初乗車。冷房も効いており快適であった。
途中駒場車庫を過ぎると、往路で見た花電車が出発、らっくる号の後ろからついて来た。この花電車、函館いか踊りの音楽を流しながら追いかけてくる。
いか踊りは1980年に考案、1986年にレコード化されたとのこと(
参照:函館港まつりで「いか踊り」を踊ろう! - あなたのテーマでディープな函館| 函館市公式観光情報サイトはこぶら - 函館市公式サイト)。以下の動画がそのいか踊りである。
このいか踊り、曲中にトランス・ダンスミュージック等で多用されるサンプリングボイス("Somebody's scream!")が入っている。確かに盆踊りは「ダンスミュージック」かもしれないが、盆踊りにこの手のボイスというのは珍しいのでないかと思う。そんないか踊りを流しながら走る花電車というものは、なかなかに珍妙な光景であった。
19:00、函館駅前にて下車。
後ろから追いかけてきた花電車を見物してみる。
これは装2号車「函館新聞号」(
参照:函館港まつり2016期間中の市電・花電車の運行 - ニュース・お知らせ| 函館市公式観光情報サイトはこぶら - 函館市公式サイト)。
続いて装1号車がやって来た。
王冠のようなデザイン。
装2・装1号車が走り去っていく。
こちらも走り去る花電車。
装3号車「JR北海道号」だそうで、左右の側面で違うデザインが施されているとのことである。
私が函館を訪問したこの8月頭は、まさに函館みなと祭の真っ只中。
中心市街には出店が並び、浴衣の人でとても賑わっていた。
さて、ここでいつもの知人Pima氏と合流。
ここでレンタカーを借り、明日~明後日の道南・後志ドライブに備える。
コンパクトカーのクラスで予約していたらしいのだが、どういうわけか車格が上のインプレッサがやってきた。しかも走行距離200km未満という新車同然の車である。
そんなレンタカーに乗って、夕食のためにラッキーピエロ昭和店へと向かう。
2007年の春以来、9年ぶりのラッキーピエロ訪問である。
注文したのはラッキーバーガーとラキポテ(計680円)。
左のラッキーバーガーはトマトとパティ、デミグラスソースやマスタードが掛かった、シンプルかつボリューミーなもの。右のラキポテは、マグカップ入りのポテトにデミグラスソースとチーズが掛かった、これまた腹に溜まりそうな、そして病み付きになりそうな組み合わせ。
久々のラッキーピエロに満足したしたところで、宿を確保済みのPima氏と別れる。
そして私は車を函館駅前の駐車場に停め、ここで車中泊をすることとした。
その7に続く。
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