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切符、食、時々長旅。@忍者ブログ

切符レポや旅行記を中心とした、切符、食、時々長旅。(http://arthur8.yamagomori.com/)のサブページ的ブログ。週1回程度のペースで更新。

道南乗り鉄&ドライブ2016(その5:函館→森(いかめし)→新函館北斗駅探索)

[道南乗り鉄&ドライブ2016 記事一覧はこちら]

その4の続き
谷地頭温泉への入浴を兼ね函館市電の西側を乗りつぶし、一旦JR函館駅へと戻ってきた。
次は函館本線で森へと向かう。
キハ261系ST-1103編成スーパー北斗@函館駅
改札内へ入るとキハ261系が2編成。
キハ261系で運行される特急スーパー北斗は、2016年3月から走り始めたばかり。
手前のST-1103編成は2015年末から更新され始めた新塗装車。かつて青函トンネルを走っていた485系白鳥を思わせる前面の色使いに、キハ183系とかち・オホーツクを思わせる側面帯だ。
さらに、隣のホームの原色編成は最新のST-1108編成であった。

JRとしては当初、北海道新幹線新函館北斗開業時は札幌~函館間の特急として、このキハ261系ではなく、開発中であった新型車・キハ285系を導入し時間短縮を図る予定であった。
キハ285系には大きく2つの特徴がある。まず1つ目がキハ281系・キハ283系のような振り子式車体傾斜装置とキハ261系の空気ばね式車体傾斜装置を組み合わせた最大傾斜度8°の「ハイブリッド車体傾斜装置」。もう1つがキハ160系で実験していた「モーターアシスト式ハイブリッド」である。これらを搭載したキハ285系により、札幌~函館間3時間運転を目指すとしていた。
しかし、上記の複雑な機構による高性能さが仇となり、車両や軌道の保守面からキハ285系の導入は不適であると判断し、既存車であるキハ261系でのキハ183系「北斗」の置き換えを行うこととなった。なお、キハ261系に搭載されていた空気ばね式車体傾斜装置については保守面から使用中止となっており、順次取り外しが行われているうえ、新造車においてはそもそも当該装置の搭載を行っていない。
3月の新幹線開業時は、かつて発煙などのトラブル続きで減便した特急を復活させる形でキハ261系によるスーパー北斗の運行が開始された。今後は老朽化したキハ183系「北斗」を置き換える形で、キハ261系の運用が増加するのであろうと思われる。

長々と気動車特急に関して語ったが、私が乗車するのはこちらのキハ40。
キハ40 1813@函館駅
10:53、函館本線 普通 森行(4833D キハ40 835(3両目) 4両編成)に乗車。 
今や道内では珍しい一般気動車4両編成であった。
大沼方面への観光客か、車内はほぼ席が埋まっている状況であった。

仁山駅で貨物列車と交換。
DF200-58@仁山駅

大沼駅に停車。
大沼駅
有人駅であり、函館本線の砂原廻りの支線も分岐するが、特急列車は停車しない。

次の大沼公園駅も有人駅。
こちらはほぼ全ての特急列車が停車する、大沼観光の拠点駅。
大沼公園駅
観光客とみられる乗客がどっと降りていく。

大沼公園駅を出ると、右手に道路を挟んで大沼。
函館本線車内から見た大沼

大沼公園駅を境に車内は静かに。
キハ40 1813車内

駒ケ岳駅でキハ183系特急北斗と交換。
キハ183系北斗@駒ヶ岳駅
冒頭で述べたが、あと数年でキハ261系になってしまうのだろう。

2017年春で廃止となる予定の東山駅を発車。
東山駅

峠を下ると、右手に雲の掛かった駒ケ岳。
函館本線車内から見た駒ヶ岳

12:18、終点の森駅に到着。
森駅Kiosk
森駅に来た目的はこちら。

阿部商店のいかめし、650円。
森駅のいかめし外装
駅のKioskや、駅前出て左手前方にある柴田商店にて朝9時から売り切れまで販売しているとのこと(参照:いかめし阿部商店 - 公式サイト)。

箱の包装を解き、さっそく昼食に頂くことにする。
手のひらサイズよりやや大きいかというくらいの木箱に、いかめしが2つ。
森駅のいかめし
イカにはたっぷりうるち米と餅米が詰まっている。この餅米のおかげか、見た目の小ぶりさの割にはボリュームがある。
いかめしごと秘伝のタレでほどよく味付けされており、しょっぱすぎずちょうどよい。
唯一の難点は、箸が無いと爪楊枝をつまみながら食べることになるので食べにくい点くらいか。

いかめしで腹を満たし、再び函館へと戻る。
ここで、非冷房車のキハ40よりは冷房車の方が快適だろうと考え、次はこちらを選択。
函館バスT3588号車
函館バス長万部線。国道5号線沿いに、函館市内から長万部駅前まで走る長距離一般路線バスだ。
今回使用している「はこだて旅するパスポート」(前回記事参照)では、この路線バスの函館~森駅前の区間も利用可能とのことなので、是非利用させてもらうことにする。
13:18(所定13:16発)、函館バスセンター行(函館200か・641 T3588号車)に乗車。

14:01(所定13:59着)、北海道昆布館前バス停で下車。
北海道昆布館バス停
近くの横断歩道を渡り、道路の反対側へ。

バス停名になっているこの北海道昆布館は、昆布の販売を中心とした物産館に生産工程を見学できる昆布工場、無料の昆布ミュージアムが併設された国道5号線沿いの観光施設(参照:北海道昆布館 - 公式サイト)。
北海道昆布館
運営しているのはヤマトタカハシ株式会社(参照:ヤマトタカハシ株式会社 - 公式サイト)であるが、この会社、本社は福井県敦賀市であり、当地にも同様の「昆布館」があるそうである。

さて何故北陸の会社がここにも営業拠点を置いているのか。
函館で「昆布」といえば南茅部で採れるガゴメ昆布が、その他にも道内では利尻や日高といった産地の昆布が広く全国に知られている。これらの昆布は、既に15世紀には蝦夷地と呼ばれていた当時の北海道から本州へと運ばれ消費されていた。関西の「めんつゆ」は昆布出汁がメインという話があるが、この昆布はまさに北海道からはるばる北前船で関西に運ばれてきたものであった。その海運の歴史による深い結び付きがあるのだろう。

そんな昆布館だが、広い駐車場には観光バスの入りが全く無く、自家用車も少なさもあって一見持て余し気味なように思えた。かつて10年ほど前に1度訪問したが、当時はゴールデンウィークだったこともあってか結構な人の入りであったように記憶していたので、この空き具合は意外であった。
昼過ぎというタイミングで、朝や夕方に函館を発着する観光バスが立ち寄るには微妙な時間帯であったからかもしれない。

というわけで一旦トイレをお借りしてから、昆布館の目の前にあるバス停へ。
14:19(所定14:14発)、函館バス [33]新函館北斗駅前行(函館200か・253 T3509号車)に乗車。
函館バスT3509号車@北海道昆布館前バス停

14:25(所定14:20着)、終点・新函館北斗駅前バス停で下車。
函館バスT3509号車@新函館北斗駅前

もちろんやってきたのはこちら、JR新函館北斗駅。
新函館北斗駅駅舎
2016年3月26日の北海道新幹線開業に伴い、かつて渡島大野駅と呼ばれていた無人駅は、立派な橋上駅舎に建て替えられた。

駅舎2階にのぼり、南口側を眺める。
新函館北斗駅南口風景
一面農地であった駅南側は区画整理され、レンタカー会社や観光関連の施設が建ち始めている。
左手にはホテルも建設中であった。

橋上駅舎の自由通路から新幹線ホームを見下ろす。
新函館北斗駅コンコースから見た駅構内
ちょうどE5系が入線していた。
間近でE5系を見るのは2012年に東京駅構内で見た時以来。

自由通路と出改札スペースはガラス壁と自動ドアで仕切られている。
新函館北斗駅改札入口
建物を支える柱は樹状のもの。
近年積雪地域の大屋根を有する駅舎で見られることが多いように思う。

まずは在来線改札口。
新函館北斗駅在来線改札口
2通路の自動改札と有人改札、LCD式発車標が設置されている。
なお、右奥に見えるのは新在乗換改札口である。

在来線改札右手には自動券売機が1台。
新函館北斗駅在来線券売機

この券売機で購入した新函館北斗駅入場券(券売機券・小児券)。
新函館北斗駅入場券(券売機券・小児券)
道内の入場券発売駅では新千歳空港駅に続く2駅目の5文字駅名であるが、あちらは券売機によるエドモンソン券の入場券を発売していないため、エドモンソン券の5文字駅名入場券はこちらが道内初となる。

続いて、新幹線改札口とみどりの窓口。
新函館北斗駅改札口・みどりの窓口
みどりの窓口右手には他の新幹線駅と同様、指定席券売機が設置されている。

新幹線改札口。
新函館北斗駅新幹線改札口
有人改札と、自動改札4通路、3色LED式発車標が設置されている。
発車標は新陽社のものとみられ、JR東日本の新幹線用のものとJR北海道の在来線用として近年導入されているもの、双方とデザインが比較的共通している。個人的には統一性という観点から評価できると感じた点であった。

みどりの窓口で購入した新函館北斗駅入場券(マルス券)。
新函館北斗駅入場券(マルス券)
前述のように、新千歳空港駅のみどりの窓口や指定席券売機でも入場券は購入できるため、5文字駅名のマルス券はここが道内2駅目。

そして、指定席券売機で購入した新函館北斗駅入場券。
新函館北斗駅入場券(指定席券売機券・使用済み)
この券が使用済みである理由は以下の通り。

購入した入場券で改札内へ。
新函館北斗駅新幹線改札口・在来線乗換改札口
改札口を入って振り返ると、左手に新幹線改札口、右手に新在乗換改札口。
新在乗換改札口は新幹線改札口と同様、有人改札と自動改札4通路の設備。

新函館北斗駅210円区間乗車券(小児券)。
新幹線改札内、新在乗換改札口手前の在来線券売機にて発売している。
新函館北斗駅210円区間(券売機券・小児券・新在乗換券売機発売)
知人に購入していただいて譲り受けたもの。
券売機自体が道南いさりび鉄道沿線各駅に設置されているものと同様のものであり、フォントも道南いさりび鉄道券売機発券のものと同一のものになっている。

階段を降り、新幹線ホームの12番線へやってきた。
新函館北斗駅12番線に入線するE5系
ちょうどE5系のはやぶさ13号が到着するタイミングであった。
「北海道に新幹線が走っている」というのは知識として知ってはいても、この目で見た時でさえなかなかにわかには信じ難いものであった。だがしかし、南東北地方や東京駅まで、寝台列車ではなく旅客列車で1本という事実を、発車標や行先表示器の「東京」の文字が否応なしに告げてくれる。

E5系のフルカラーLED行先表示器。
E5系行先表示器(はやぶさ13 新函館北斗 グランクラス)
「はやぶさ13号 新函館北斗 指定席 グランクラス」の表記。
「新函館北斗」の文字が、ついに新幹線が青函トンネルを越えてきたということを実感させる。

こちらは英語表記。
E5系行先表示器(はやぶさ13 新函館北斗 グランクラス 英語表記)

ちょうどE5系が2編成並んだ。
E5系新幹線@新函館北斗駅
ちなみに、北海道新幹線開業にあたってJR北海道もE5系と同等の性能を持つH5系を4編成新造した。外観の違いとしてはE5系のピンク色の帯をJR北海道の在来線車両でも多く用いられるラベンダー色の帯に変えた点や、ロゴマークを北海道をイメージしたものに変えた点である。
が、その本数の少なさから時刻表を見て運用列車を狙わなければお目にかかるのは難しい。

新函館北斗駅南側にある函館新幹線総合車両所には、あと9編成分留置可能な空間が準備されているとのことである(参照:函館新幹線総合車両所 - Wikipedia)。2030年度の札幌延伸時には次世代車両が導入されると言われており、H5系ではなくなっているかもしれない。しかし合計13編成ともなれば、もっとJR北海道所属車両を見かける機会も増えたりするのだろうか。

12番線のホームを挟んで反対側には、13番線とみられる線路を敷ける空間が。
新函館北斗駅13番線予定スペース
札幌延伸時に供用する予定なのだろう。

新函館北斗駅ホーム末端から札幌方を望む。
新函館北斗駅札幌方を望む
すぐ目の前に車止めがあり線路は途切れているが、もう既にこの先のトンネルは着工されており、2030年度の札幌延伸に向けて着々と工事が進められている。

新函館北斗駅の横型駅名票。
新幹線新函館北斗駅駅名票
平仮名を大きく、漢字を小さく、ローマ字を矢印部分に配置し、隣駅表記は平仮名とローマ字となるなど、文字については従来のJR北海道の駅名票の様式と同様である。
違いといえば、矢印部分は色合いをH5系に合わせた黄緑と紫のグラデーションに、矢羽根部分を切れ込み入りへと変更してあるところと、上部左右隅のロゴマークだろうか。

新函館北斗駅の縦型駅名票。
新函館北斗駅柱型駅名票
2010年10月の旭川駅高架開業の時から、JR北海道では新設・リニューアルする駅における縦型駅名票をかつてのホーロー塗りでスミ丸ゴシックのものから薄手の板やステッカータイプでゴシック体のものに変更することが多くなった。
ここ新函館北斗もその例に漏れず薄手のものであるが、駅名票の材質が変わっても下にサッポロビールによる広告が入る点はずっと変わらない。

そろそろ見学もこの辺にして、新函館北斗駅を脱出する。
新函館北斗駅2番線
新在乗換改札口で入場券に記念印を受けてから再び「はこだて旅するパスポート」を使用し、はこだてライナー乗り場の在来線1番線へ。

その6に続く
[道南乗り鉄&ドライブ2016 記事一覧はこちら]

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