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道東駅巡りドライブ2015 記事一覧はこちら]
その9の続き。
ダート路を越え、再び石北本線沿線へ戻ってきた。ここから石北本線の無人駅を幾つか巡り、旭川へと帰る。
まずは瀬戸瀬駅へ。遠軽町瀬戸瀬にある無人駅。
遠軽方面を望む。右側に白い板で×印が付けられた出発信号機がある。
元は2面3線だったものを、使用停止にしたのだろう。
旭川方面を望む。
丸瀬布ICから旭川紋別自動車道に入り、旭川方面へ。
途中、旧白滝仮出入口の跡を通過。
白滝ICで下り、そこからは国道333号を行く。
よくよく沿道の歩道を見ていると、いかにも旅行者風の人間が複数人、同じ方向へと歩いているではないか。
しかしここは人口希薄な農村地帯である。進行方向右手の歩道を白滝市街から上川方面へと歩いて行くといったら、おそらく目的は我々と同じであろう。
やってきたのはこちら、上白滝駅。
ここ上白滝駅は、2016年3月26日のダイヤ改正を以って廃止となることがJRから発表されていた(
平成28年3月ダイヤ改正について(PDF) - JR北海道)。私がこの駅に通過含めて立ち寄るのは2011年9月以来2回目であるが、今回は最後の別れを告げるための、いわゆる葬式訪問になってしまった。
考えることは皆同じなのか、訪問時、駅前には数台の車があり、ちょっとした観光地と化していた。
駅舎内へ。
かつての窓口跡だろうか。
カウンターの上には、駅寝をする旅行者のためなのか、漫画が20冊ほど置かれている。
反対側を振り返る。
ビニール張りのベンチにはコンパネ板のようなものが立てかけてあった。
上白滝駅の駅運賃表。
駅番号をご覧いただくと分かる通り、隣の上川駅までは740円、距離にして34.0
kmという、在来線の駅間距離としては最長のものであった。
上白滝駅掲出の時刻表。
今回の訪問目的としては半分くらいはこれを見に来たようなものである。
何せ1日に上り下り各1本ずつである。朝7:04分の網走行きで遠軽方面に出発し、夕方17:08の旭川行で帰らないことには、日帰りでの交通機関としての実用性は無い。さらに、旭川方面の始発かつ最終便に乗ると、翌日まで普通列車では帰ってくることができない。
上川~上白滝~白滝間には上白滝駅通過の特別快速きたみが1往復運行されているものの、それを加えてもこの駅を経由する広義の普通列車は2往復だけだ。
このわずかな列車本数にもかかわらず、2011年9月に石北本線に乗車した際、上白滝駅で下車した数少ない地元利用客と見られる方がいた。今はもうその方も利用されなくなったのだろうか。
ホームへ出てみる。上白滝駅の駅名票。
駅舎に据え付けられた縦型駅名票。
この辺りで上白滝駅に別れを告げ、先へ進む。
さらにまたもう1箇所、鉄道関連スポットを訪問。
国道333号を上川方面へ進み、奥白滝の地名表示が出た辺りで左折。砂利道の奥に見えたのはこのダークグレーの壁の建物。
「奥白滝」の名前でお気づきかと思うが、ここは奥白滝信号場である。
ここもかつては上白滝駅と同様、1日1往復しか停車しないいわゆる秘境駅であった。
しかし2001年7月1日を以って、同じ石北本線の秘境駅として有名であった天幕駅(こちらは信号場にならずに完全廃止)・中越駅と同時に駅業務を廃止し、信号場となった。
かつての改札口の跡が、駅として使われ利用客を迎えていた時代を偲ぶ。
ちなみにプラットホームは全て撤去されている。
遠軽方面を望む。線路が下って行っているのが見える。
旭川方面を望む。こっちは北見峠へ向けて上り坂だ。
さて、奥白滝信号場を出発し、旭川紋別道の奥白滝ICへ。
石北本線の踏切を渡り、坂を登っていく。
町道交差点を標識に従い右折すると、奥に駐車場。
[5]奥白滝IC
ここ奥白滝ICは、白滝PA(道の駅しらたき)に追加で設置されたIC。
かつてはこの交差点の先にポールが立っていた。歩行者とバイクなら行き来できそうな隙間は開いていたが、四輪自動車が一般道と高速道を行き来することは不可能であり、一般道側からのPA利用については交差点右手の駐車場に停める形となっていた。
IC内の交差点。右折してPA駐車場へ。
白滝PA、兼道の駅しらたきの売店建屋。
PA駐車場から遠軽方面を望む。
このPAは割と本線と駐車場との距離が近いように思う。
こちらは旭川方面。
しばし休憩ののち、出発。
おまけパート、上川層雲峡ICで降りて最後の道道寄り道。
ICを下りたら右折。道道849号日東東雲線へ。
旭川紋別道をくぐる。
田園地帯を行く。すれ違う車の数も多い。
ここを右折すると、最近観光地として有名になった「大雪森のガーデン」である。
すれ違った車たちはほとんどがここを訪れた帰りなのだろう。
が、我々は観光地には脇目もふらずここを直進。
北大雪のニセイカウシュッペ山が道路の先に見える。
電柱が右側だとより良い景色になるかもしれない。
森の中に入り、幅員が狭くなる。
暫く行くと交差点で左折。
急な下り坂を下る。
石狩川を渡ると、青看板が見えた。
国道39号に出る。
国道側から道道を見ると、管理番号の5849号で表記された標識が。
国道39号を走り、再び上川層雲峡IC付近まで戻ってきた。
我々はこの先、愛別ICで下り、道道の旧道や旭山動物園近くの狭小道道を走りつつ、帰路についた。
道東駅巡りドライブ2015・完
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