国道沿いよりも長閑な光景が広がる。
国道に戻り、次の盲腸道道を山奥へ。
道道826号丸松線。
道道標識には3826と書かれているが、これは管理番号というもので、道路管理者側で本来用いるもの。道内ではこのように古い標識を中心に実際の道道標識に使われているものが散見される。
道道826号線沿いにあるこの建物、というより手前のオレンジの車両が気になったので少し車を止めて見てみる。
遠別町営の郷土資料館。かつて遠別駅構内で使われていたという入換動車が静態保存されている。
後ろの木造の建物が郷土資料館であるが、開館中であったのかについては失念してしまった。
道道の終点、国道との交点。
ここを左折。
国道に出たのち、再び海沿いへ。
道路、草地、日本海。
国道と違い車通りもほとんど無く、潮騒と風の音が心地よい。
海沿いを進み、遠別の港にたどり着いたところで市街地へ。
旧国鉄羽幌線遠別駅の跡地から短い駅前通りを望む。
なお、写真は無いが現在の駅跡地は沿岸バスのバスターミナルとなっている。
駅前通りが道道393号遠別停車場線に指定されている。
ここ国道232号オロロンラインには、一般道にもかかわらず、高速道路の車間確認標識と同様のものが立てられているのが特徴。
豊富駅行きの沿岸バスとすれ違う。
沿岸バスは、国鉄羽幌線なき後のオロロンラインの公共交通機関として重要な役割を担っている。旧羽幌線沿いの地域だけでなく、この日の朝訪れたサロベツ湿原センターのように一見すると公共交通機関でのアクセスが難しそうな場所へも足を提供しており、地域交通のために頑張っている印象だ。
また会社として宣伝や告知にインターネットを古くから活用し、マニア向けのツアーを行っていたなど、その道の人間からの認知度も高い。
羽幌線の廃橋梁が車窓から見える。
ここはコンクリの桁まで残存しているが、他の羽幌線の橋梁跡には、橋台のみが残っているような橋も数多い。
牛たちが草を食む。
オロロンラインの苫前~羽幌以北はアップダウンが激しい。
今回、私は国道232号の羽幌以北は初走行。羽幌以南と同様、海岸沿いの平坦でカーブの少ない風景を想像していたら思いのほか上り下りやカーブが多く驚いた。
羽幌線の廃橋。
ここは旧羽幌線金駒内陸橋の跡。かつては崖沿いに橋が架かっており、眼下に日本海を見下ろしながら走る列車とそこからの風景は羽幌線を代表する景色のひとつであったという。
国道すれすれを走っていたこともあり、廃線後に拡幅工事の都合で取り壊されたため、現在はこのように陸橋の橋台のみが残存している。
沿岸バスの初山別バスターミナルに到着。ここは旧初山別駅跡。
モザイクが掛かっているのは私です。
市街地で国道から左折し、再び内陸の盲腸道道へ。
海岸沿いの幹である国道232号から枝を伸ばすかのように、多くの盲腸線の道道が内陸へと続いている。沿道には、離農したのか放置されているように見える田畑もあれば、今なお地元の方によって耕作が続けられているような場所もあり様々。
海岸沿いの丘の上、アップダウンが続く国道を行く。
羽幌町に入る。
カントリーサインのこの鳥はペンギンなどではなく、天売・焼尻島に棲息するオロロン鳥。
早速道端に現れたオロロン鳥のモニュメント。
羽幌市街に到着し、羽幌港線を走破。
この道路、道道と町道の交差点で道道側に一時停止がある(町道が優先道路)という何とも悲しい扱いの路線。
羽幌町内で昼食とするため向かった先は……
その12へ続く。
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