時刻表。上下各5本ずつ。
何故かこの駅舎内には、国土地理院の1/25000地形図「雄信内」が貼りだされていた。
それもただ貼られているわけではない。宗谷本線幌延駅からかつて分岐していた旧国鉄羽幌線の廃線・廃駅や、宗谷本線の廃駅に関する記載が追記されているという廃線巡り仕様(?)であった。
ホームへと出てみる。駅舎ホーム側には立派な木製の駅名票が掛かっている。
駅名票。
旭川・天塩中川方面を望む。2面2線の交換可能駅。
稚内・幌延方面を望む。
左手前に分岐しているのは保線用車の留置線と思われる。かつては貨物ホームがあったりしたのだろうか。
駅前通りらしき通りを往くと、商店跡や、
民家の跡や、
火の見櫓の跡、といったように土に還りかけている建物ばかり。
現在、雄信内の集落としては国道40号沿いのものがメインである。こちらの集落はその賑いから天塩川を挟んで数km離れていることもあり、廃れてしまったのだろうか。
何度目か数えるのも忘れたほどに渡った天塩川をまた渡る。
国道40号に戻った。
この集落の地名は「オヌプナイ」という。雄信内の語源であろう。
雄信内市街を抜けると、道道256号豊富遠別線が分岐している。
この道道は、1965年までの国道40号の旧道にあたる。かつての国道40号は、ロクシナイ峠という峠を越え、天塩町市街を経由し現国道232号を幌延方面へと北上するルートであった。
今回はここは直進。
余談だが、この辺の道路は地盤の悪さ(泥炭層だろうか)からか、舗装が波打っていて非常に走り心地の悪い区間があった。上記の旧国道が峠を越えるルートだったのは、こういった地盤の悪さから道路を建設することが困難であったのも一因であろう。
こちらの道道556号円山天塩停車場線を経由するルートで天塩市街へと向かう。
この日のキャンプ地、「鏡沼海浜公園」の名前も標識に出てきた。
てしお温泉夕映 12km
最近の「夜間除雪はしておりません」の標識は黄色地に黒文字のものが多く、青地に白文字なのは珍しいかもしれない。
道道551号円山天塩停車場線。大阪の豚まん屋みたいな道道番号だ。
泥炭地であるがゆえ路盤が安定しないものの、まあまあの快走路である。
天塩町営スキー場の脇をゆく。
リフトが1本のみのシンプルなスキー場。
センターラインが黄線に。
一昔前のWindows XPの壁紙のような丘陵。
先ほど国道40号から分岐していた道道256号とはここで合流する。
夕日が眩しい。
平野部の直線路になった。
ここを右折すると、国道232号の旧道・現道を経て幌延方面へと至る。ここは直進。
鏡沼海浜公園 2.4km
目の前の森を越えれば天塩市街だ。
という訳で、天塩町の海辺に到着。
そびえ立つ利尻富士。
ちなみに手前の水面は日本海ではなく、天塩川の河口。奥の陸地は細長い砂州だ。
オトンルイ風力発電所の風車群。
翌日朝にはこの近くまで行くこととなる。
利尻富士、天塩川、風力発電所。
本日のお供、レンタカーのスズキ・スイフトと利尻富士を1枚に収めてみた。
夕日と利尻富士見物もほどほどに、夕飯と風呂へと向かう。
やって来たのは天塩町民保養センター「てしお温泉夕映」(
保養センター公式サイト・
てしお温泉 夕映公式サイト)。
夕飯はカツとじ丼。
幕営地、鏡沼海浜公園キャンプ場へ戻る。
キャンプ場から見たてしお温泉夕映。
明かりが少なく、空気が綺麗な場所とあって、夜空も素晴らしい。が、やはりシャッタースピード(SS)15秒くらいのコンデジではこの程度か。
同行者のカメラはSSを60秒以上に設定できるとあって、さすがの写りである。
夜空見物もこの辺にして、眠りにつく。
その5へ続く。
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